鼻曲がり土面  

 鼻曲がり土面   国重要文化財
 鼻曲がり土面   国重要文化財

   鼻曲がり土面

 岩手県の北上高地を水源に青森県八戸市まで流れる 馬渕川、此の面の出土地 一戸町 蒔前(まくまえ)は馬渕川上流右岸の見晴らしの良い 高台にあります、我が郷土でもある此の地の 古人が何の目的でこの不思議な表情の面を作ったのか、 一度この面に上野の博物館で会った、切手に取り入れられている遮光マスクの土器、その他の有名な土器と一緒に英国からの帰国記念展と聞いた、ガラスケースの中で何かをじっと見つめていた。

 

この面の出土地 岩手県北は以前、南部紫桐と呼ばれる 銘木桐材の産地でした。現在は大きな木は見当たらなくなってしまいましたが、知り合いなどを通して入手した桐材で翁その他の能面、黒鬼 など作って見ました。今後、獅子頭、神楽面などを製作して見たいと考えて居ます。  木彫仮面と縄文の土面、一寸違うかも知れませんが3000年の膨大な時間を重ねたこの面に敬意を表しトップに飾らして頂きます。

 

 

この土面の詳細は 御所野縄文博物館 で検索


納曽利 と稜王


母鬼

母鬼   2011年1月完了
母鬼   2011年1月完了

母鬼

馬淵川流域の一戸町、鼻曲がり土面の出た蒔前から4,5キロ程 上流に小鳥谷(こづや)と呼ぶ地区があります。其の地に住む旧友から頂いた畑栽培の 桐材で作りました。年輪は70年ほどで直径85センチの堂々たる大木でした。

未乾燥材から着手し乾燥後の収縮、ひび割れ対策などの関係から、彫刻の困難点が多く5月の教室展示会までには反省作品を完成したい。 

 


  父鬼   2004年制作
  父鬼   2004年制作

父鬼

法隆寺所蔵 より

表面人工漆仕上げ

故郷一戸町で個展に展示

大勢の兄弟の中で育ったじ自分、欲張ると角が生えると教えられ,兄弟は何でも「公平」に、が決まりだった、この面は何を欲張ったのか角が3本しかも真ん中の一本は太くて長い、奈良時代の工人は此の発想を何処から得たのか!


黒鬼

 黒鬼     2010年6月完成
 黒鬼     2010年6月完成

黒鬼

房総の古寺に伝来するという古い面を世田谷のF,M氏のグループが補修,復元 し其の中の黒鬼を房総に住むF,K氏が製作し、グループ展で拝見、資料 を頂き打っては見たが、何時もの癖、自己流で、失敗、力不足、残念。F,K氏の力作に敬服。